湘南ミサワホーム、住友不動産販売株式会社においてセールスパーソンとして活躍後、1989年11月に現在の 株式会社 エフピー・リンク を設立、独立して現在に至る。
特に、住友不動産販売株式会社時代の営業職では二期連続全国一位となり、当時の住友不動産株式会社の取締役会長 安藤太郎より単独で表彰を受ける。雲の上の存在であった安藤太郎氏から直接名前を呼ばれ表彰されることは、営業マンとして最高の栄誉であった。
ちなみに、当時売り上げた年間仲介手数料は一般住宅部門であったが6億3000万円を超えていた。
1988年から1989年にかけて横浜駅西口から徒歩圏内の住宅地の再開発計画があり、3000平方メートルあまりの土地に借地権、所有権の混在する数十の住宅群の買収に関わったことがあり一人で全区画をまとめた経験がある。
この時に、買収先である個人個人の税務、貯蓄や買い替え先などの相談にのり役立つことができたこと。そして喜んでいただけたことがFPとして独立するきっかけとなった。
1990年は事実上の事業初年度であり、当初は不動産仲介業や貯蓄の相談業務とライフプランセミナーが主だった仕事であった。
1993年にはCFP(Certified Financial Planner)資格制度が日本に導入され、全科目単年度合格して最初のCFPとなった。
日本FP協会が発行しているAFP(Affiliated Financial Planner)の講師やCFP試験の問題作成委員などもライフプランセミナーやFP相談業務などの日常業務と並行してこなしていた。
1997年には日本FP協会の認定教育機関となり企業の社員や一般個人向けにFP資格取得講座を開始した。
ソニー生命保険株式会社のライフプランナーのFP資格取得講座が最初の企業向け研修である。札幌、仙台、東京、大阪、広島、福岡でスクーリング授業を開催し、延べで4000名程のFPを誕生させている。
このころには、FPリンクという弊社名と同名のFPの同好の全国組織を作りCFP資格者を中心にFP研修の講師の仕事を与えている。
セキスイハイムの営業職員むけFP資格取得講座も東京、京都、大阪で開催した。
UFJグループのFP資格取得講座は、三和銀行、東洋信託銀行、東海銀行が合併してUFJとなった時から三菱UFJ銀行になるまで続いた。
その他にも第一生命保険株式会社、アリコジャパン、アクサ生命保険株式会社、日興コーディアル證券株式会社、中央学院大学、千葉経済短期大学、JA長野信連、等で研修請負や講師を勤めた。
ライフプランセミナーは、株式会社リケン、丸紅株式会社、日本道路公団、富士通株式会社、アズビル株式会社(旧山武)他、全国の会計事務所で行った。
この時代は、故橋本龍太郎総理大臣が金融「ビッグバン」を宣言して徐々に規制が変わっていく日本の金融投資黎明期でもあった。現実は未だに既存金融機関の保護主義が無くならない未熟な状況ではあるが。
数人のFP仲間とポートフォリオマネジメントやアセットアロケーションの勉強のためにサンフランシスコに赴いてイボットソン博士の研修を受けたのもこのころである。
時を同じくして丸紅株式会社からは、FPを前提とした証券会社の共同立ち上げの打診もあった。一般国民、いわゆる多くの普通の人々の将来生活設計に寄与し貢献するための証券会社を立ち上げることで意見が一致し、後の2000年にファイナンシャルプランナーズ・リンク証券株式会社をスタートさせた。
10億円の資本金は丸紅株式会社の全額出資であったため私は代表取締役副社長という立場で営業の先頭に立った。しかしながら、当時の日本人の多くは堅実にゆっくり時間をかけてお金を増やすという考えになじまず、短期で儲けが出る株式投資の情報にだけ興味が湧くという人が多かった。そのせいか売り上げが伸びず、残念ながら2003年には証券会社は廃業になってしまった。コンセプトは良いが10年以上やる事が早すぎたと言われた。
証券会社を立ち上げる前には上場企業向け確定拠出型年金(Defined Contribution Plan)の投資教育もしていた。弊社は100名以上のCFPを講師として派遣し、北海道最大の企業から九州地区まで全国の100社を超える上場企業で各々10回以上延べにすると1000回以上行った。60歳未満の社員を対象に簡単なアセットアロケーションの概念やリスク分散などのポートフォリオの考え方の基礎的な内容だった。
2008年のリーマンショックでビジネスは消失してしまったが、投資用ローンの貸付手続き業務(貸金業代理業務)も営んでいた。全国のCFP と社員契約を結び、不動産投資ローンのニューシティモーゲージ株式会社の手続き業務をほぼ寡占状態でこなしていた。月間の件数は100件を超えていた。リーマンブラザーズのローン子会社からも指名で依頼を受けたが、ちょうどその時「リーマンショック」の嵐が吹き荒れビジネスどころかリーマンブラザーズ自体も無くなってしまった。
さて、丸紅との提携を解消してから私はCFPとして試行錯誤しながらも、長期間リスクを分散しながら地道に積み立てる投資は相当効果が高いということを理解するファイナンシャルプランナーの立場として、お客様に提供するポートフォリオマネジメントに必要な金融商品を見つけなくてはいけないと悶々としていた。
国内投信は自動的に毎年源泉税20%と復興税が持ち続けていてもかかるし(海外直接投資は売却するまで課税はなし)、国内販売されている外国投信のほとんどがミラーファンドといわれるもので、直接海外マーケットで購入しない限り管理費用は二重払いと同様の費用が掛かる。
投資者保護を謳いながらも実際には投資者のお金は増えにくいのが現状である。
これからも、、、、、
私自身は、FPでありまた一介の小市民である。自身もまたセカンドライフのために長期にわたり積み立て投資を継続している。これまでの運用実績は、あのリーマンショックを経験しながらも年率平均7%を超えているので良しとしよう。
FPアドバイスは自らの経験値を参考にしておこなっている。
もう一つ大きな資産である不動産のコンサルは、目先の節税から長期的に資産形成すること、適正収益を上げること、そして適正に納税をしながら継続していく時代になってきている。
節税のための不動産投資から収益重視の活用にシフト。建物立てても採算合わなければ資産の組み換えも必要。
相続対策は時間をかけて次世代にシフトしていく考えも必要。
地味ながら守りのアドバイスを信条にサービスを続けていく。